【講師連載コラム】会社説明会で学生を引きつけるには? Vol.2

講師コラム「研修の現場から」
西原 猛(日本プレゼンテーション教育協会 代表理事)

6月某日、大阪某所で開催されました合同会社説明会を視察してきました。

前回は合同会社説明会(略:合説)の「目的」が明確になっているか、についてお話ししました。今回のテーマは「誰がプレゼンするか」です。

■誰がプレゼンするか、とは?

「誰が」って人事や採用担当者しかいないでしょ、とツッコミを入れられそうですが、もう少し戦略的な話です。

説明会会場を見渡してみますと「プレゼン担当者」の年代で、大きく3つのパターンで分けられます。

1. 20代の新人クラス
2. 30〜40代の中堅クラス
3. 50代のベテランクラス

最も多かったのは「2. 30〜40代の中堅クラス」です。

場数をこなしているようで、進行や話し方など安定感抜群です。学生たちも熱心に聞いているようでした。特に元体育会系であろう30代前半の方は、大きな声とパワフルな話し方で、学生たちの耳目を集めていました。

「1. 20代の新人クラス」の社員を起用しているところは、学生たちと比較的年齢が近いので、学生たちも親近感を持ちやすいようです。

ただし、中堅クラスと違って個人差もありますが、まだまだ経験とプレゼン力が弱いので、説明会を全て任せるには難しい印象を持ちました。特に午後になると、新人クラスは疲労が溜まって声が枯れている、疲れが見える、などが見受けられました。

そこで新人クラスにプレゼンさせる場合は、一部のパート、例えば「会社に入って初めてわかった社会人の苦労と発見」などに絞ると良いでしょう。

「3. 50代のベテランクラス」となると、中堅よりさらに安定感抜群です。仕事や人生経験も豊富、説得力も抜群で言うことなしです。ただし学生からすると、すこし近寄り難いのか、3つのパターンの中で、最もブースに人が集まっていない印象でした。

また話も長くなる傾向にあるようです。厳密に測ったわけではありませんが、ベテランの方が一人の学生に会社説明しているブースを見て、しばらく他のブースを巡ってみて、20分後にまた戻ってきたら、まだ同じ学生に熱心に話をされていました。さすがに学生の方から話を切り上げて欲しいとは言いにくいので、ベテランの方は長話注意です。

せっかく、近い距離で一人一人と対話ができるので、長々と話す(特に自慢話は嫌われます)よりも、コンパクトに会社の特徴や求める人材像について説明したら、あとは学生たちの話に耳を傾けた方が良いです。

というわけで「誰がプレゼンするか」とは「どの年代の方が話をするか」のことです。

自社セミナーでは様々な年代の方に登壇してもらうのがいいでしょうが、特に就活の入り口となる合説では、ベテランよりも中堅クラスと新人クラスの組み合わせの方が、学生も近寄りやすいのではないか、と感じました。

ー続くー


講師からのアドバイス

合同会社説明会では、学生が近寄りやすい人がプレゼンすると良い。そして長話厳禁。

西原 猛/JPEA代表理事 兼 チーフ・インストラクター

イベントの企画・制作や、上場企業の新製品発表会や決算説明会、株主総会等のPR・IR支援に携わる。この時、プレゼンテーションの成否が「仕事や人生の結果」を左右する事を痛感し協会を設立。企業や学校、教育機関などで活躍している。京都府出身。

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