ビジネスは時間厳守。当然、プレゼンも時間厳守です。ところが、なぜか毎回予定の時間を過ぎてしまう人がいます。一体どうすれば良いのでしょうか。
講師コラム「研修の現場から」
西原 猛(日本プレゼンテーション教育協会 代表理事)
本の目次のように「章立て」する
プレゼンと言えば「時間」が決まっています。
短いものは数分、長いものだと1時間以上と色々ありますが、プレゼンにおいて絶対にやっては行けないのが、ご存知「時間オーバー」。
そこで時間内に収めるために、話す内容の「量」を考えるわけですが、どのくらい話せば時間内に収まるか、なかなか難しいものです。
例えば30分のプレゼンを考える場合、よほど普段から「30分のプレゼン」をしていないと、時間感覚はつかめません。とにかく話す内容を準備して、本番では時計を見ながら話す事を調整しよう……というのはベテランの域に達していないと、なかなか難しいものです。
そこで、30分のプレゼンをするのであれば、構成は5分×6、または、3分×10など区切って考えてみましょう。本の目次のように「章立て」するのです。3分や5分なら、時間感覚も掴みやすくなります。
また、こうする事で、ある項目はものすごく詳しく話しているが、別の項目は説明不足、そもそも伝えるべき項目が抜けている、など内容構成が不均衡になるのを防いでくれます。
そして練習するうえでも、なかなか30分通して練習する時間を取るのは難しくても、章立てしておけば「最初の5分だけ練習しよう」と分けて練習する事が出来ます。5分だけなら時間も取りやすいので、この方法を繰り返していけば良いのです。
講師からのアドバイス
短く分けて考えよう
西原 猛
JPEA代表理事 兼 チーフ・インストラクター
イベントの企画・制作や、上場企業の新製品発表会や決算説明会、株主総会等のPR・IR支援に携わる。この時、プレゼンテーションの成否が「仕事や人生の結果」を左右する事を痛感し協会を設立。企業や学校、教育機関などで活躍している。京都府出身。