A 基準は最後列から読める文字の大きさ。基本は最低 36 pt
スライドの文字の大きさの基準とは?
数あるプレゼンテーション用スライドで、わかりにくいスライドの特徴の一つが「文字や数字が小さくて読めない」です。
・文字が小さすぎて読めない
・貼付けられたエクセルの表の数字が小さすぎて読めない
小さすぎるとは、具体的に20 pt 程度の場合が多いようです。一般的な文章作成の場合、文字の大きさは10〜12 pt で作成する場合が多いのですが、投影するスライドの場合、それを少し大きくした程度では最後列の人は読めません。
そこで会場の広さや人数に応じで、最後列から読める文字の大きさにしましょう。最低でも 36 pt は必要です。
スライドに文章を書かないと不安……
「いやー、どうしてもスライドに文章を書かないと不安なんだよね」
あるプレゼンスライド作成研修のときに、受講生の方がこうコメントされていました。確かにその気持ちはよくわかります。なぜならば、いざ人前に立ってプレゼンテーションするとなった場合に、緊張して上がってしまい、頭の中が真っ白になって、話す内容をど忘れしてしまったら……と思うと、恐ろしくて眠れないので、ならば、スライドに書いておけば、ど忘れしても大丈夫じゃないか、という考え方からくるものだからです。
しかし、ただ読み上げるだけのプレゼンはわかりにくく、眠くなります。また、配布資料にスライドと同じことが書いてあれば、聞き手は顔を上げてプレゼンターの話を聞いてくれませんし、プレセンターも聞き手がどんな反応をしながら聞いてくれているのかがわかりにくくなります。
そこでスライドにはキーワードや要点のみを大きな文字で書き、詳細は口頭で説明するようにしましょう。
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【目次】
第1章 プレゼンは最初が肝心。『はじめの3分』で求められること
第2章 まずは知っておきたい! そもそも、「プレゼン」とは?
第3章 口ベタでもOK! 相手の心をつかむ「話し方」のひと工夫
第4章 好感を持たれる! 自然に引き込む! カンタン「演出」
第5章 5通りの「組み立て方」で驚くほどわかりやすくなる!
第6章 やっぱり大事! 「スライド」「配布資料」の作り方
第7章 成功のキモとなる「準備」と「練習」
第8章 あわや大惨事!? トラブルを大きくしない対処法