A. 話すことに一生懸命にならずに、聞き手の反応を観察しよう
話すことに一生懸命になると、周りが見えなくなる
話しすぎる人、話が長い人の特徴に「話すことに一生懸命になる」ということがあります。
- 聞き手のためを思って、ついあれもこれもと話し続けてしまう
- 本当に伝わっているのか……と不安になってきて、似たような話の繰り返しを延々と続けてしまう
- 話しているうちに気分が乗ってきて、次から次へと言葉が出てきて止まらなくなる
- 話している時に、ふと思い出した事を話してしまい、脱線してしまう
- そして脱線から戻れない
このような症状が当てはまる方は……「伝える」ことよりも「話す」ことに一生懸命で、聞き手を置いてけぼり状態にしてしまっています。
今、聞き手にその話は必要か?
実は聞き手は黙って聞いているようで、言葉以外で色々と反応しています。例えば「頷く」。これは話をちゃんと聞いてくれている反応ですね。逆に「寝る」は……なんてこった!あなたの話に興味を持っていません!
聞き手の反応を観察することで、今、自分が話している内容が聞き手にとって必要か、興味がある話かが判断できます。つまり、よくない反応をされたらさっさと次の話に進めるか、脱線から戻らなければならないということです。
特に社長や経営幹部、リーダーの皆さん。社員や部下は自分の話はちゃんと聞いているはずだ、と思っていたら大間違いですよ? よーく観察してみると、時計を気にしている、あくびを噛み殺しているかもしれませんよ……
プレゼンでついつい話しすぎてしまうという人は、話すことに一生懸命にならずに、聞き手の反応を観察することに意識を向けてみましょう。
「もっとプレゼンがうまくなりたい!」と思ったら……
おすすめの講座
プレゼンの基本から学ぶならこの一冊!
「ぐるっと!プレゼン」(西原猛著/すばる舎刊)1,400円+税
「きちんとプレゼンの基礎を身につけたい人」向けに、プレゼンの目的設定から、話の組み立て方、スライドデザイン、話し方、さらに「笑いを取りにいってスベった」などのトラブル対処方法まで、ぐるっと一通りプレゼンについて学べる1冊。
【目次】
第1章 プレゼンは最初が肝心。『はじめの3分』で求められること
第2章 まずは知っておきたい! そもそも、「プレゼン」とは?
第3章 口ベタでもOK! 相手の心をつかむ「話し方」のひと工夫
第4章 好感を持たれる! 自然に引き込む! カンタン「演出」
第5章 5通りの「組み立て方」で驚くほどわかりやすくなる!
第6章 やっぱり大事! 「スライド」「配布資料」の作り方
第7章 成功のキモとなる「準備」と「練習」
第8章 あわや大惨事!? トラブルを大きくしない対処法