なんでもそうですが、急にできるようになりません。
例えば、ランニングを始めたばかりの人が、わずか3日後にフルマラソンに出場して完走するのはかなり難しいでしょう。
プレゼンテーションも同じです。本や雑誌を読んだり、セミナーを1度受けたくらいでは、急にうまくできるようにはなりません。知識を得たら、実践して身に付けることが大切です。
大切なのは「日々の積み重ね」です。
……といっても別に毎日プレゼンせよ、というわけではありません。
プレゼンに必要な要素である、話の組み立て方、スライド資料の作り方、そして話し方は普段からビジネスに必要なものばかりです。
上司の報告するときに、PREP法で話す順番を考える。
企画書を作るときに、一目で趣旨がわかるようなレイアウトにする。
お客様と話すときに、一方的に話すのではなく質問してみる。
日々の仕事で小さな信頼を積み重ね、プレゼンで大きな信頼を得る。
このように学んだことを生かせる場はたくさんあります。
ぜひ意識して実務に取り組んでみてください。
講師からのアドバイス
日々の仕事が全てプレゼンに直結する
西原 猛
JPEA代表理事 兼 チーフ・インストラクター
イベントの企画・制作や、上場企業の新製品発表会や決算説明会、株主総会等のPR・IR支援に携わる。この時、プレゼンテーションの成否が「仕事や人生の結果」を左右する事を痛感し協会を設立。企業や学校、教育機関などで活躍している。京都府出身。