A いいえ。伝えたいことを整理し、自信を持って話せるようにするのが練習。
練習しすぎるとかえってダメになる!?
プレゼンが成功するための秘訣といえば「ちゃんと練習する」ことです。
しかし中には、練習しすぎるとかえってダメになる、と考える人もいます。
「練習しすぎると、セリフを覚えて喋っているようで不自然に聞こえるから」
確かに、覚えた原稿通りに話している人は「書き言葉」で話しているので不自然です。
……が、それは「練習の仕方を間違っている」から。
セリフを覚えて喋っているようで不自然に聞こえるのは、「ここで、次のスライドをごらんください。まず、はじめに……」という原稿をそのまま、つまり「、」「。」の句読点のところで妙な間を空けてしまうから聞いていて不自然なのです。
プレゼンの練習でやらなければいけないこと
原稿を作るのは良いことですが、ただ丸暗記して話すだけでは、意識が「間違えないように話す」ことに集中して、肝心の聞き手に伝えようとする意識が希薄になります。やらなければいけないのは「どの数字が重要か、どのキーワードを覚えてもらいたいのか、ポイントはどこか」をきちんと整理し、聞き手に確実に伝えるための練習であって、一言一句間違えずに話す練習ではありません。
つまり、原稿を覚えることが練習では無い、ということです。
まず、練習は絶対に声を出しながらするのが鉄則です。頭の中で考えるだけより、確実に内容が頭の中に入ります。内容がきちんと頭の中に入って初めて、緩急・強調・間などの話し方や、スライドを見せながら話す、という次の練習ステップに進めます。また何度も繰り返すことで、伝えたいことが整理され、さらにわかりやすくなります。また、特に不安を感じるところ、自信の無いところほど徹底的に練習を繰り返しましょう。
正しい練習こそが、自信を持って話せるようになる一番の近道ですよ。
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第2章 まずは知っておきたい! そもそも、「プレゼン」とは?
第3章 口ベタでもOK! 相手の心をつかむ「話し方」のひと工夫
第4章 好感を持たれる! 自然に引き込む! カンタン「演出」
第5章 5通りの「組み立て方」で驚くほどわかりやすくなる!
第6章 やっぱり大事! 「スライド」「配布資料」の作り方
第7章 成功のキモとなる「準備」と「練習」
第8章 あわや大惨事!? トラブルを大きくしない対処法