「単一的思考」とは、ある問題や状況をただ一つの視点やアプローチでのみ考える傾向や能力を指します。単一的思考では、他の可能性や視点を無視し、一つの解決策や考え方にのみ集中します。このようなアプローチは、問題の複雑さや多様性を理解しにくく、時には効果的な解決策を見落とす可能性があります。
一方「多面的思考」とは、単一の視点ではなく、さまざまな角度から問題や課題を考える能力を指します。
--例えば「オーブンレンジを買い替えたい」と考えているとしましょう。
単一的思考の場合:
ネットやお店で「これいいかも!」という機種を見つけ、ちょうどセールしていたので即買い
多面的思考の場合:
自分の生活スタイルから必要な機能を備えた機種を絞りつつ、上位・下位機種や別メーカーとも比較したり、口コミもよく調べたりしてから買う
単一的思考で購入しても、そう高価なものでなければ、アレ?期待していたものじゃなかった……となっても諦めがつきますが、高額なものやビジネスの場合はそうはいきません。
例えば、あなたが部下のプレゼンを聞く場合、部下が「これが最適なプランです」と自信満々に言ってきたら、「ところで、他にはどんなプランを考えた?」と訊いてみましょう。部下が「他に考えたのは……」と説明できたら多面的思考で、言葉に詰まったら単一的思考で考えたことがわかります。
あなたがプレゼンする場合でも「革新的なアイデアを閃いた!」と、ただ一つのアイデアにのみ執着して、他の可能性を十分に探求していないことがあります。単一的思考は時には効果的であることもありますが、複雑な問題や多面的な状況に対処する際には、多面的思考の方がより有益であることがあります。
単一思考的に陥らないためには、プレゼン内容を「他の方法は考えられないのか、なぜこれが最適と言えるのか?」と自問自答しながら考えるようにしましょう。
プレゼンの極意:色々な視点で考えよう
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