「一生に一度の特別感を演出します」と話しながら、映っているスライドはなぜか丸ゴシック。
「家族の温かさを思い出してください」と訴えながら、スライドにはモノクロ写真。
時々、このようにプレゼンターが話している内容と、見せているスライドに違和感を覚えることがあります。
例えば「特別感」という言葉を使っているのに、映るスライドには可愛らしさを感じさせる「丸ゴシック」では、視覚的に特別感を感じることができません。プレゼンター本人が丸ゴシックが好きなのかもしれませんが、たかがフォントと侮るなかれ。せっかくの伝えたいことが半減してしまいます。この場合「丸ゴシック」ではなく「明朝体」を使った方が、特別感を感じられて良いです。
もう一つの「家族の温かさ」を伝えたいのに「モノクロ写真」を使うことで生じる違和感とはなんでしょうか。
それはモノクロ写真が聞き手に与える印象は「おしゃれ」「神秘的」「クール」なので、温かさを感じにくいからです。
おそらくプレゼンターは「モノクロの方がカッコ良いから」と思って使ったのでしょうが、なんかプレゼンターに「俺のデザインセンスはどうよ?いけてるだろ?」と、なんか自慢されている気がするのは気のせいでしょうか……。
プレゼンター自身がこうした違和感に気づくには、聞き手からどう見えるか、という視点を忘れないことです。余裕があれば、上司や同僚に見てもらうなどすれば、このような違和感をなくすことができます。
聞き手がプレゼンターの言葉とスライドに違和感を覚えないようにしましょう。
*【違和感(いわかん)】周りのものとの関係がちぐはぐで、しっくりしないこと。
プレゼンの極意:違和感がないか確認しよう
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