A 使ってもいい。ただし聞き手に合わせて使おう!
その専門用語やカタカナ語、聞き手は理解している?
プレゼンターの中には専門用語やカタカナ語がやたら好きな人がいます。「今日のアジェンダはドローンとVRの……」「必ずエビデンスを明記せよ」「フィンテック関連の市場について……」などの専門用語やカタカナ語のことです。
プレゼンターとしては、これらの言葉を交えて話したほうがデキるビジネスパーソンになった気分になりますが、残念ながらデキるデキないよりも、聞き手に伝わるか伝わらないかの方が重要です。
プレゼンで意味がわからない専門用語やカタカナ語を連発されると、聞き手は内容を理解できず困ってしまいます。聞き手が理解できる言葉を話しましょう。つまりプレゼンでは「専門用語は使わない、あるいは分かりやすく言い換えましょう」というのが基本です。
ーーでもそれは、聞き手が自分と違う業種、業界の場合の話。
専門用語をどんどん使っていい場合
例えばあなたも聞き手もITに詳しい、というように同じ業界や知識レベルであれば専門用語の使用は全く問題ありません。むしろ、どんどん使ったほうが話は早いですし、心理学的にも同じ言葉を使ったほうが「お主、知ってるな!」みたいな感じでお互いの距離が縮まります。
カタカナ語を使ったほうがいい場合
「聞き手がよく使っている」カタカナ語もどんどん使いましょう。例えば事前のヒアリングで、商談相手が「うちのコアコンピタンスは〜」「コアコンピタンスが〜」「とにかくコアコンピタンスです!」と連発していたら、あなたもプレゼンで「コアコンピタンス」という言葉を必ず使うべきです。聞き手に「業界のことをよく知っているな」と好印象を与えることができますよ。
ーーただし、言葉の意味をちゃんと調べておくことを忘れずに!
※コアコンピタンス=core competence
企業が競合他社に対して圧倒的に優位にある事業分野や、他社にはない独自の技術やノウハウを集積している中核となる部門
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【目次】
第1章 プレゼンは最初が肝心。『はじめの3分』で求められること
第2章 まずは知っておきたい! そもそも、「プレゼン」とは?
第3章 口ベタでもOK! 相手の心をつかむ「話し方」のひと工夫
第4章 好感を持たれる! 自然に引き込む! カンタン「演出」
第5章 5通りの「組み立て方」で驚くほどわかりやすくなる!
第6章 やっぱり大事! 「スライド」「配布資料」の作り方
第7章 成功のキモとなる「準備」と「練習」
第8章 あわや大惨事!? トラブルを大きくしない対処法