プレゼンの教科書「聞き手の疑問に応える」

プレゼンテーションが失敗する要因の一つに、「聞き手の疑問に応えていない」ことが挙げられます。すなわち「詳しく聞きたいのに、話が次にいってしまった」という非常にストレスがたまるプレゼンのことです。例えば……

「このタブレット在庫管理システムをお使いいただければ業務効率が改善します。では、どのように使うか操作方法のデモを見ていただきたいと思います。まず、ログイン画面が出てきまして……」

という話をした場合、聞き手は話を聞いてどんな疑問を持つでしょうか?
聞き手の立場で考えてみれば、

・なぜ業務効率が改善出来るのか?
・具体的にどのくらい業務効率が改善するのか?
・ログイン方法なんか、いまどき誰でも分かるわ!

……などが考えられますね。3つめは疑問というよりツッコミですが。

すなわち「話したい事」と「聞きたい事」にギャップが生じている状態を「聞き手の疑問に応えていない」と言います。実際このようなプレゼンをよく目にしませんか。

こうなる原因は、話し手が「限られた時間内にとにかく話を詰め込もう」とするがあまり要点の羅列となり「なぜ」が完全に抜け落ちるからです。

聞き手は「要点や結論」だけでなく、その「理由・根拠」を聞きたいのです。これが抜けては「なるほど」と納得しません。

そこで、プレゼンの内容を構成するときの出発点は、「常に聞き手の立場で考える」ことが大切です。あなたが何を話したいかではなく「聞き手が何を聞きたいか」が重要なのです。

ですから、ひと通りプレゼンの内容を構成し終わったら、客観的に眺めたり、上司や同僚に見てもらって疑問に思う事を言ってもらいましょう。

「この項目で、聞き手はこんな疑問を持つかもしれない。もう少し補足した方がいいのでは」とか、「その内容はほとんどの人が知ってるから、配布資料に補足として載せるだけでいいのでは」……など、一人で悶々と考えているより、遥かに洗練されたプレゼンに仕上がります。

なお、意見をもらう事に対して「一生懸命考えたプレゼンに、あれやこれやと意見を言われるのは嫌だなあ」と躊躇してしまいがちですが、すべてはプレゼンを成功させるためです。客観的な意見をもらって、プレゼンに磨きをかけましょう。

日本プレゼンテーション教育協会は、商談・コンペ・商品説明会・面接など、様々なビジネスシーンにおいて、もはや必要不可欠な「プレゼンテーション」と「コミュニケーション」の専門教育機関。プレゼンテーションの話の組み立て方や話し方&聴き方、スライド作成技術、コミュニケーションなどをテーマに、各地でプレゼンスキルアップ講座(協会主催)や社内研修、講演会を実施している。
サイト http://jpea.jp
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