A.こまめに相手に確認しながらプレゼンしよう。ただし詰め込み過ぎに注意!
■オンライン・コミュニケーションの課題といえば……
オンラインでプレゼンする場合、相手に直接会う場合と比べて「相手の反応がわかりづらい」ことが課題となっています。人とコミュニケーションをとる時は、相手の表情や話し方だけではなく、視線の動き、ちょっとした仕草、声色の変化など、様々な情報から相手の感情や理解度を読み取っています。
ところが、オンラインの場合、相手は小さなウインドウに顔が表示されているだけなので、微妙な表情の変化などが読み取りにくくなっています。また、通信環境によっては音声の遅延が発生したり、ブツブツと途切れたりして、対面で話しているようなスムーズな会話ができない場合もあります。
またオンラインのマナーとして、誰かが話してている時は自分のマイクをオフにするのですが、そうすると相手の「なるほど」とか「へえ〜」などの「あいづち」が聞こえません。このボソッと言う相手のあいづちって結構、重要な情報です。これが聞こえないのもオンライン・コミュニケーションがやりにくい理由の一つです。
ちなみに最もプレゼンしにくいのは、相手がカメラをオフにしている場合です。そもそもパソコンにカメラがついていないとか、セキュリティ関係で映せないなどの事情があってのことですが、なんにせよ相手の顔が見えないままプレゼンするのは本当に大変です。
■こまめに相手に確認しながらプレゼンしよう
この辺りはそのうち技術が解決してくれると思っていますが、まず現状の相手の反応のわかりづらさを解決するには、とにかく一方通行で話し続けるのではなく、こまめに相手に伝わったかを言葉で確認しながらプレゼンを進めることです。
例えば、自社製品の3つある特徴の内、1つ目の特徴の説明が終わったらすぐに「今の説明のところでわかりにくかったところはありませんでしたか?」と、相手に聞いてみましょう。
「大丈夫です」と言われたら、次の説明に進む。「〇〇部分の説明なんですが……」と訊かれたら、それについて回答して相手が納得したところで次に進む。同様に2つ目の説明が終わったら、すぐに確認……というように、こまめに相手の反応を確かめながら、進めていきましょう。
■ただし詰め込み過ぎに注意!
注意点として、対面プレゼンで話す内容量を「100」とした場合、オンラインプレゼンでも同じく「100」の量を話してしまうと、時間が足りなくなります。
なぜなら、相手への確認回数がかなり増えるので、その分の時間が掛かるためです。
「ここまで大丈夫ですか?」「大丈夫です」と、スムーズに進む場合はいいのですが、場合によっては、「ここまで大丈夫ですか?」「この数字についてもう少し詳しく……」、「ここまで大丈夫ですか?」「この機能について他社との違いが良く分からないんですが……」など、相手からいろいろ質問が出てくれば、それに答える時間も掛かるからです。
よって、オンラインプレゼンの場合は、話す内容量を「80」程度に抑えましょう。
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第1章 プレゼンは最初が肝心。『はじめの3分』で求められること
第2章 まずは知っておきたい! そもそも、「プレゼン」とは?
第3章 口ベタでもOK! 相手の心をつかむ「話し方」のひと工夫
第4章 好感を持たれる! 自然に引き込む! カンタン「演出」
第5章 5通りの「組み立て方」で驚くほどわかりやすくなる!
第6章 やっぱり大事! 「スライド」「配布資料」の作り方
第7章 成功のキモとなる「準備」と「練習」
第8章 あわや大惨事!? トラブルを大きくしない対処法