A 話す速度に変化をつけること
眠くなるのは話し方に変化がないから
風景に殆ど変化がない荒野にまっすぐ伸びた道路を、車で何時間も走り続けると、飽きてきて眠くなります。
話し方も同じで、聞き手から単調で眠いと言われるのは、内容がつまらない場合もありますが、多くは話し方に変化がないからです。そこで変化をつける方法の一つが「緩急」をつけることです。
緩急をつける
緩急とは「ゆっくり」「普通」「早め」と話す速度を変えることです。
あなたが普段、人と会話している速度を「普通」として、製品名や数字、キーワードなど重要な所は「ゆっくり」、余談など別に重要じゃない所は「早く」話します。
なぜ緩急がつけられないのか?
話す速さが一定で単調になってしまう原因は、主に下記の通りです。
・原稿を暗記している
暗記すると、覚えたことを思い出すことに意識が集中し、緩急をつけることに気が回りにくくなります。
・メモを読み上げている
暗記と同じで、間違えないように読むことに意識が集中し……以下同文。
・伝えたいことが自分の中ではっきりしていない
そもそも何を伝えたいのか、重要な言葉は何なのかが自分自身でわかっていないと、ゆっくり話すことはできませんね? 常に「今、言いたいことは何か」を意識しながら話すようにしましょう。
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第3章 口ベタでもOK! 相手の心をつかむ「話し方」のひと工夫
第4章 好感を持たれる! 自然に引き込む! カンタン「演出」
第5章 5通りの「組み立て方」で驚くほどわかりやすくなる!
第6章 やっぱり大事! 「スライド」「配布資料」の作り方
第7章 成功のキモとなる「準備」と「練習」
第8章 あわや大惨事!? トラブルを大きくしない対処法