A.一旦、話を区切り、スライドや配布資料を見ながら息を大きく「吐く」。
プレゼンやスピーチなどで緊張すると心拍数が上がり、呼吸も浅く速くなります。人によっては息苦しさをも感じ、さらにそれを見ている側もなんだか息苦しく感じてくるわけですが、なんとか呼吸を整えるにはどうすれば良いでしょうか?
一般的な回答は「深呼吸しましょう」なのですが、問題は今回のお悩みが「プレゼン中」だということ。「販売データを分析したところ…………すみません、ちょっと呼吸が苦しいので深呼吸してもいいですか?」と、いきなりスーハースーハーと深呼吸を始めるのは、ちょっとスマートさに欠けるかも……。
そこで「プレゼン中にこっそり深呼吸する方法」をご紹介します。
1.とにかく「……です。」「……ます。」で話を区切る
話し続けていると深呼吸できないので、なんとか今、話していることを切る。
NG「……というわけで、このデータから見えてくることは、こちらのスライドにある通り下降を続けているということで……」
↓
OK「……というわけで、このデータから見えてくることをご説明します。」(切る)
2.スライドや配布資料に聞き手の視線を誘導する
スライドを使う場合
「それではこちらのスライドをご覧ください」と言ってから、自分も体ごとスライドの方を向く。聞き手に背を向け、相手から顔を見えなくすると良い。(※本当は背中を相手に向ける=尻を向けることになるので、マナー的にはあまりよろしくないが、緊急事態のため大目に見てもらおう)
配布資料を使う場合
「詳しくはお手元の配布資料の〇〇ページをご覧ください」と言ってから、自分も配布資料を手に取りページをめくる。
3.静かに息を吐く
スライドに向いたり、配布資料を手に取りながら、静かに息を吐く。そしてゆっくり息を吸ってから話しだす。人間、まず息を吐き出さないと、新しい空気が入ってこない。くれぐれも「息を吐く」方が先であることをお忘れなく。なお、吐く息の音が「フーーッ!」と大きすぎると、ため息と間違われるので要注意。
プレゼンで息が浅く速くなっていると感じたら、ぜひお試しください。ただし、本番でいきなりは出来ないことが多いので、事前に練習しておきましょう。
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【目次】
第1章 プレゼンは最初が肝心。『はじめの3分』で求められること
第2章 まずは知っておきたい! そもそも、「プレゼン」とは?
第3章 口ベタでもOK! 相手の心をつかむ「話し方」のひと工夫
第4章 好感を持たれる! 自然に引き込む! カンタン「演出」
第5章 5通りの「組み立て方」で驚くほどわかりやすくなる!
第6章 やっぱり大事! 「スライド」「配布資料」の作り方
第7章 成功のキモとなる「準備」と「練習」
第8章 あわや大惨事!? トラブルを大きくしない対処法