■用語
定量(ていりょう)quantitative
定性(ていせい)qualitative
■意味
定量:傾向や差異を「どれくらいあるか」で明示する
定性:背景や理由を「なぜそうなるのか」で解明する
■定量とは
物事を数値や量で測定し、客観的に把握すること。「〇〇%」「〇〇人」といった具体的な数値で示される。言葉で答える定性調査と違い、個人の解釈や主観が入り込む余地が非常に小さいのが特徴。また数値データなので、過去と比較したり、他と比較したりするのが簡単。
ー例ー
・顧客満足度:96.3%
・売上高:前年比30%増
・新規登録者数:10,000人
■定性とは
物事を数値では表せない側面、つまり質的な特徴や性質で捉えること。「なぜそうなったのか」「どのように感じたか」といった、背景や理由、個人の意見などを深く理解しようとする。インタビュー、観察、テキスト分析などで得られる「意味」や「感情」に焦点を当てるため、 数値だけではわからない、行動の裏にある動機や本音を探ることができる。
ー例ー
・購入者へのインタビュー:「この商品を選んだ理由は、健康に良さそうだから」
・ブランドイメージ:「革新的、洗練されたデザイン、使いやすい」
・従業員への調査:「チームの雰囲気が良く、働きがいを感じる」
ビジネスや研究では定量的なデータで全体の傾向を把握し、定性的な情報でその背後にある理由や原因を探るというように、両者を組み合わせて使うことで、より深く正確な理解を得ることができる。