日曜日に、とある家電量販店に家族でホームベーカリーを見に行った時の出来事です。
A社の1万円台の商品を見ていたら、B社のロゴがどーんと入った名札ストラップをつけたメーカー説明員(*1)がじわじわと近づいてきて説明を始めました。
「A社は安いですけど、その分作れるメニューも限られてますし、イースト自動投入がないので発酵が安定せず、うまく焼けないことがありますけど、(3万円台の自社商品を指しつつ)この商品でしたら、イーストもレーズンなどの具材も自動投入ですし、そしてこちらの最新機種でしたら、4万円台ですが安いのと比べてメニュー数は3倍ですし、今流行りの生食パン風も焼けますよ。私も自宅では安いのを使ってましたけど、最新機種に買い替えました。やはりそれなりのお値段の方がうまく焼けますよ」
このように接客されたので、私は迷うことなく「A社」の商品を買いました。
メーカー説明員の勧めた「B社」ではなく。
B社を選ばなかった理由は、予算の都合や機能性などもありますが、一番は「メーカー説明員が、聞いてもいないことを延々と説明し、逆にこちらの話を全く聞いてくれなかったから」です。
メーカー説明員として自社商品を売るために来ているのはわかるのですが、こちらの希望や予算などを全く聞こうとせず、さらに1週間以上かけてネットで調べて「これが良いかな」と目星をつけていたA社の商品を軽くディスりつつ(*2)、挙句の果てには、高価格商品を売りつけてくるという始末。
プレゼンという視点で考えれば、相手の情報が何もないまま説明を始めても、的外れになる可能性があります。客としては、せめて最初に「どんなのをお探しですか?」と尋ねて欲しいです。
*1 家電メーカーから販売支援スタッフとして派遣されている人
*2 ばかにする。侮辱する。無視する。〔disrespect(無礼,失礼)や disparage(軽んじる,けなす)などを意味する俗語である dis に「る」を付加した造語〕
プレゼンの極意:まず人の話を聞こう
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