プロ講師になるには

【プロ講師になるには】「知識」×「技術」×「考え方」を教える

教える目的は「相手が出来るようになること」。
では、どうすれば相手は出来るようになるのだろうか?
そこで「カレーの作り方」を教える場合で考えてみたい。

知識とは

カレーが作れるようになるためには、まず料理に関する「知識」、つまり必要な材料や調理道具、野菜の切り方や煮込む時間はどの位か、
どのように調理すれば良いのか、カレーに最適なご飯はどのように炊けば良いのか、盛り付けにはどのような食器が良いのか、添えるのは福神漬けか、それともらっきょうかなど、普段何気なく食べている、あるいは作っているカレーひとつにしても、結構多くの知識が必要だ。

技術とは

次に「技術」が必要だ。たとえ知識として高級ホテルの秘伝レシピを知っていても、一流シェフと同等の調理技術がなければ、あの美味しいカレーは作れない。カレー作りに求められる技術とは、例えば素材ごとにどう切るかや、スパイスの調合、投入のタイミング、火加減、カレーとご飯の盛り付けなど、カレーを完成させるために必要な能力のことだ。この技術力の差がプロかアマチュアかの差に直結する。

この「知識」と「技術」は両輪となっている。前述の通り、知っていても出来なければ意味がない。またその逆で、野菜を切る技術はあっても、そもそもカレーというレシピを知らなければ作ることはできない。両方揃って初めて「出来る」と言う。

考え方とは

では三つ目の「考え方」とは何か?それは物事の捉え方だ。なぜカレーを作る必要があるのかを考える場合、単に「食べられたら良い」と考えるのであれば、味や見た目は疎かになる。

一方「食事は幸福な時間」と考えて作れば、見た目も良く、味も美味しいカレーの出来上がりだ。料理を美味しくする隠し味は愛情と言うが、まさに考え方が結果に大きな影響を及ぼす。

この3つがごちゃ混ぜになっていると、受講者は今、一体何を学んでいるのかがわからなくなる。教える内容をきちんと整理しよう。

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