「伝えたつもり」。でも、実際は伝わっていない
【つもり】実際はそうではないが、そうなっているような気持ち
大辞泉
なぜ伝えたつもりが、実際は伝わっていないということが起きてしまうのでしょうか?
それはズバリ「相手の立場で考えていないから」です。
思い込みが強かったり、相手の立場で物事を考えることが苦手な人は、ついつい自己中心的なプレゼンになりがちです。だから、一方的に話したいことだけを話して、相手に伝わったような気持ちになってしまいます。
プレゼンやコミュニケーションにおいて非常に怖い「つもり」病。これを治すには、伝えたいことを伝えることばかりを考えず、ちゃんと相手に伝わっているかどうかを確認することを心がけましょう。
どうやって確認するかと言えば、相手の表情や頷きなどの反応をみることです。スクリーンや原稿ばかり見ていると、相手の反応が分からないので、ちゃんと相手に向かって話しましょう。
「わかるだろう」。でも、実際はわかってない
【だろう】話し手の推量や想像などを表す
大辞泉
例えば、自分ではわかりやすく説明したからわかるだろうと思っていても、相手からすれば専門用語が多すぎて、何を言っているのかさっぱりわからない、という事態になります。
仕事が立て込んでいる時や疲れている時などにプレゼンを考えていると、「まあ、これで伝わるだろう」と楽観的に考えがちです。しかし、今一度相手の立場で考えてみて、「この説明では伝わらないかもしれない」という箇所がないか、しっかり確認しましょう。
どうすれば相手の立場で考えられるのか
では、どうすれば相手の立場で考えられるようになるのでしょうか?
・相手の顔を思い浮かべる
・視点を変える
・多様な価値観を知る
一番は、やはり相手の顔を思い浮かべることです。すると「あの人ならこう考えるだろうな」と、冷静に相手の立場で考えることができます。
視点を変えるというのは、例えば「自分が顧客だったら……」とか「自分が上司だったら……」「自分が社長だったら……」など、相手からどう見えるかを考えることです。
多様な価値観を知るというのは、自分は当然だと思っていることも、相手にとっては意外なことだったりします。あるいは〇〇業界では常識だと思っていたことが、△△業界では非常識だったりします。特に相手がよく知らない業界や職種の人だった場合、情報収集やヒアリングなどして知見を広げておかなければ、これまた相手の立場で考えることは難しいものです。
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