プロに訊く「プレゼンの極意」

ゴールを想い描くことから始める

「今回、皆さんに今回提案したい解決策の1つは『ゴールを想い描くことから始める』ということ」と今井先生。

「常に自分自身が相手に届けたいゴールは何なのか、(ゴールイメージ)チェックをしながら、話のストーリーをリハーサルし、現在地とゴールとの間にあるプロセスを(プロセスイメージ)まとめるということです。まずは、相手に向き合う前にゴール・プロセスを見定めてみましょう」

「今回、相手に届ける内容(ゴール)は何なのか、そのプロセスをどのように描くのかをしっかりと決めるということです。焦点は『伝えること』ではなく『伝わること』。何を私は伝えたいのかを明確にブラさず考えてみましょう!」


確かに、わかりにくい話・伝わらない話は、話す本人自身が何を言いたいのか・伝えたいのかが、よくわかっていないことが多い。ゴール・プロセスが見えていなければ、迷子になって当然だ。


冒頭に結論=相手にしてほしいこと・伝えたいことを的確に言う

鈍寶氏も同じく「型」がポイントだと話す。「プレゼンの状況にもよりますが、企画や商品について予備知識や情報が無い場合は、最初に簡潔に結論の導入になるような話を行い、そして結論となる伝えたいことを伝えて、なぜそうなのかを3つまでに絞って説明し、実例を分かりやすく具体的に1つ話せば、聴く側も話す側もとても分かりやすくなります」とアドバイスする。さらに……

「これを間違いなく的確に行うために必ずやらなければいけないのが、準備です。上司や顧客に会う前に、

  1. つかみ
  2. 結論
  3. 理由3つ
  4. 実例1つ

これらをメモでもいいので書き留めておけば、スムーズな意思疎通が出来ます」

「時間を与えられ、資料を準備して行うようなプレゼンでは、上で挙げた4つの流れに基づいてしっかりと準備を行い、そして出来上がった資料は出来るだけ聴き手にとって必要なものだけに絞り、シンプルで分かりやすいものとすることが大切です。そしてリハーサルを3回ほど行えば準備は完了です。あとは当日聴き手に向かってゆっくりと、適切な『間』を取って自信に満ちた態度で説明すれば、相手に伝えたいことはほぼ伝わるでしょう」

そして最後に「『段取り八分仕事二分』をアドバイスの締めくくりに贈ります」という言葉を頂いた。これはプレゼンに限らず、すべての仕事に当てはまる、心に刻み込んでおくべき格言だろう。


わかりやすく話すには、何を伝えたいのかというゴールを考え、わかりやすい話の「型」を身につけ、突然のプレゼンにも対応できるよう、しっかりと準備しておくことが鍵となりそうだ。

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